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パッセンジャーズの映画のタイトルの意味と伏線まとめ!結末のネタバレあり

映画パッセンジャーズを一度サラッと見ただけでは、映画の意味がよく分からないということがあります。

その為、この映画は2度目が面白いと言われていますが、タイトルに含まれていた2つの意味と、映画の意味について解説します。

また、映画の意味をより良く理解する為に、登場人物や状況の伏線をまとめてみました。

映画パッセンジャーズの意味【ネタバレ・あらすじ】

パイロットが操縦席に不在であった間に起きたエンジンの炎上が原因で飛行機事故が起きます。

アンハサウェイ演じる主人公のクレアは、その飛行機の乗客の1人でしたが、飛行機が墜落事故を起こすことで亡くなってしまいます。

ですが、自分の死に気がつかずに、自分は生きていると思ってしばらくの時をあの世で過ごします。

事故の生存者のカウンセラーをすることになりますが、実際はその生存者と呼ばれる全ての人が同じ飛行機事故で死んだことに気がついていない人々でした。

飛行機事故で亡くなった被害者がどんどん自分の死に気がつき、成仏することでクレアの目の前から消えていきますが、クレアは彼らが消えていく理由が理解できません。

「死」や「事故の真相」を理解することになるクレアや恋人のエリックに、既に死んでいる身内が優しく見守りながら近づくことになりますが、クレアは彼らを理解できない為に、変な隣人と勘違いしたり、怪しい人影がいると警戒心を抱きます。

また、クレアは自分の死を理解する過程で、飛行機事故の原因を追究することになりますが、事故被害者クライアントと思い込んでいる「死を理解できていない人々」からの証言と、航空会社の人と思い込んでいる「パイロット」の証言に食い違いがあることから、航空会社の陰謀説を疑うようになります。

映画のストーリーは、飛行機事故の被害者であったクレア自身が、自分の死に気がつくまでのお話なのですが、自分のことを生きていると思い込んでいるクレアは、真実を知るまで「不思議なことがある」「怪しいことがある」などと、自分が生きているという視点から物事を見て真実に気がついていくのです。

既に死の世界にいる叔母や恩師たちは、クレアに直接「クレアが死んでいること」を伝えません。

恋人のエリックでさえも、クレアが自分で自分の死に気がつくまで、優しく見守っています。

しかし、「航空会社の陰謀説」や、身の周りに起こる不可解なことを理解しようと努める結果、自分が飛行機事故の乗客本人であったことや、事故で亡くなったという真実にやがて気がつくのです。

映画パッセーンジャーズは、飛行機事故で死んだ自分自身に気がつかずに、普段通り、生きている時と同じような生活を続けているクレアが、自分が死んだということに段々と気がついていくお話なのです。

映画パッセンジャーズのタイトルの意味

映画のパッセンジャーズ 「Passengers」 という英語の意味は、「乗客・旅客」という意味です。

この映画は、飛行機事故にまつわるお話なので、飛行機の乗客というところから、パッセンジャーズという名前になったのだと思います。

しかし、英語の辞書を見てみると、「 a wayfarer; traveler. 」と、単純に旅行者を意味する言葉であることも分かります。

このことから、映画パッセンジャーズのタイトルには、「死の世界をさまよう旅人」という意味をかけている可能性があります。

伏線

映画パッセンジャーズの中には、主人公が死んでいたことに気がつくという衝撃なラストを迎えるお話だった訳ですが、映画を振り返れば、たくさんの伏線がありました。

その伏線と意味を1つずつ振り返ってみました。

生存者エリックの様子

【エリックは事故のダメージがあったにも関わらず、気分がとても良いと証言している。】

死の世界へ行くと、私たちは心穏やかになったり、幸福感を感じることができると言われています。

エリックの意気揚々とした姿は、死んだ後に体験するかもしれない至福感を表現していたのでしょう。

生存者の健康状態

【映画には、飛行機事故の生存者が何人か出てくるが、皆無傷である。】

生存者が5人と言われていて、その他の多くの人が亡くなっているほどの大事故であったのに、生存者は皆健康体です。

ここで、あれ?と気がつく人は気がつきますね。

クレアのスキル

【クレアは事故の生存者のカウンセリングを担当することになるが、カウンセラーとしてのスキルがあるようには見えない。】

クレアはカウンセラーとして、新人であったとしても、スキルのなさが目立ちます。

話の進め方がいまいちだったり、クライアントのなだめ方がぎこちなかったりしましたが、これは、クレアが本物のカウンセラーではなかったからですね。

エリックのアプローチ

【エリックは、ストーリーの序盤で、会って間もないはずのクレアに執拗にアプローチしていた。】

これは、エリックとクレアが亡くなる前に、飛行機で隣同士に座っていた時、すでに良い関係が生まれていたからです。

アーキンの態度

【アーキンは、患者のセラピーをしているクレアが陰謀を隠していると疑うほど怪しい。

陰謀を明かそうとするクレアをひたむきに否定する。】

その背景には、事故で自分を責めている姿がありました。

そして、自分の責任で死んでしまった乗客を最後に導くという仕事を全うさせたかったのでしょう。

知らないはずの情報を知るエリック

【主人公クレアには喧嘩をして仲たがいをしている姉・エマがいたが、エマを知るはずのないエリックは、クレアに電話することを忠告をする。

また、知るはずのないクレアのコーヒーの好みについても知っている。】

クレアは、なぜエリックはクレアの姉や好みのことを知っていたのかと最初は疑問に思いますが、飛行機が墜落する前にお話していたから知っていたのですね。

消えていく人々

【事故の被害者のカウンセリングをしているクレアだが、患者=事故の被害者がどんどん姿を消していく。

クレアの上司ペリーは、来なくなるのか、消えるのかどちらなのかを尋ねる。】

クレアの上司は学生時代の担任の先生でした。

死んだことに気がついていないクレアを導く1人ですが、「来なくなるのか?消えるのか?」という質問を投げかけることで、人が消えることの意味、つまり、「死と成仏」についてヒントを与えようとしていたのでしょう。

連絡が取れない姉

【クレアはエマに何度か電話をするが、いつも留守番電話で繋がらない。

また、エマの家を訪ねた時も、留守だった。

なぜエマと連絡が取れず、エマはどこで何をしているのか?】

これは、クレアが死んでいて、エマは生きていたので、連絡を取ったり会うことができなかったという訳です。

内から吹く風

【エリックを訪ねたクレアは、家の中から風が吹き出して驚く。

なぜ家の中から風が吹き出したのか?】

これは、またしても死んだ後の世界を思わせるような設定であったと思われます。

日常では起こるはずのない不思議感を出すことで、何かがいつもと違うことを示唆する表現だったのでしょう。

【ストーリの中で、子供の時に失くした犬が、エリックを何度も訪れる。】

この犬は、エリックが子供の時に飼っていた犬で、犬も死んだエリックを導く1人でした。

エリックを見つめる目に深い意味があることを思わせるシーンがありました。

エリックの体

【列車にひかれようとしたエリックだったが、列車は彼の体をすり抜ける。】

死んでいたからですね。

トニという女性

【クレアの住むマンションでやたらとクレアに関わることになる女性。

エリックは、知らないはずの情報を知っていて、クレアは疑問に思っていたが、トニも知らないはずのエリックの名前を知っていた。】

トニはクレアの亡くなった叔母さんだったのですね。

死んだことに気がついていないクレアをそれとなく導くのでした。

ペリーの態度

【親しい友人で恩師であったペリーに、クレアはエリックとの関係について話すが、ペリーは話を聞くだけ。

クレアが「生存者がいなくなる」ことや陰謀説について触れた時も笑って話を聞き、否定し、真実を知っているようだった。】

ペリーは小学校の時の恩師でした。

クレアを導いてくれた人の1人です。

ペリーの態度にクレアは怪しいと感じますが、実は本当にクレアを思って忠告していたのでした。

エリックを見つめる男性

【エリックが事故のことを思い出そうと事故現場に行くと、不自然な場所に男性が1人いて、エリックを見つめている。】

彼はエリックの祖父でした。

死んだ時は、先にいる世界の人々が助けてくれることを表現した1シーンです。

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まとめ

推理が好きで映画を見る方でも、パッセンジャーズの結末には驚かされたのではないでしょうか?

伏線から結末を想像するのは難しかったとの声もあります。

私は推理は得意ではないですが、映画中の疑問点に怖い感覚を覚えたものの、意外な結末で何も知らなかった自分、というか、視点が真実からずれていた自分を怖く思ってしまいました(笑)。

現実の世界でも、自分が知る視点が真実でなかったらどうしよう・・・なんて。

とても興味深い映画だと思いました。

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