アニメの考察・感想・ネタバレ

【マチネの終わりに】は面白い?面白くないと言われる理由についても

福山雅治さんと石田ゆり子さんが出演する映画「マチネの終わりに」が公開されますが、作品を見た方から「面白い」という声と「面白くない」という声が上がっています。

今回は、「マチネの終わりに」が面白いという意見と、面白くないという意見についてまとめてみました。

「マチネの終わりに」は面白いという声

「マチネの終わりに」という作品は、とても面白くて物語にのめり込んでしまったという意見があります。

どんなどころが面白いのかをまとめると、下のようになりました。

  • 登場人物の価値観の対比が面白い
  • 自分の気持ちも整理できて面白い
  • 感情が揺さぶられて面白い
  • 表現の美しさに現実逃避できて面白い
  • 人生観が面白い

それぞれ見ていきましょう。

登場人物の価値観の対比が面白い

「マチネの終わりに」は、思いを寄せ合う蒔野(福山雅治)と洋子(石田ゆり子)の恋愛模様が描かれた作品です。

しかし、蒔野と洋子には、それぞれ婚約者がいたり、やがて家庭を持つようになったりと、2人の周りにいる人々も登場します。

途中、イライラするような場面や、切ない場面もありますが、誰が悪いという訳ではなく、皆、それぞれ様々な信念や思いを抱えて、皆一生懸命生きている姿が作品によく現れています。

 

また蒔野は、幻想的な音楽の世界に生きる人間であり、洋子はジャーナリストという、現実的に起きている世界を追う人間です。

そのため、異なる価値観を持つ人々がぶつかり合ったり、寄り添い合ったりする情景が面白いと感じるようです。

 

自分の気持ちも整理できて面白い

蒔野と洋子の恋愛は、スムーズに進まず、切なさがあります。

この作品のテーマは、「過去は変わる」ということであり、最終的には、どこか「これでいいのだ」と思えるような、「自分の心を大切にしたい」と思えるような、前向きに進めるような感覚を感じることもあります。

作品の中の恋愛の物語が進行するにあたり、自ずと自分の中の気持ちも前進していくことがあって、「マチネの終わりに」が面白いと感じることもあるようです。

 

感情が揺さぶられて面白い

蒔野と洋子の恋愛は、思ったようにスムーズに進みません。

そのため、作品を見ていて切ない気持ちになったり、イライラしたり、怒りがこみ上げてきたりと、感情が大きく揺さぶられます。

1作品の中で、様々な感情を体験できるので面白いと感じる方もいるでしょう。

 

表現の美しさに現実逃避できて面白い

「マチネの終わりに」の世界観を描く表現力が凄まじく、憧れるような美しい世界がとても魅力的だという評価があります。

作品を見ていると、日常的な生活を忘れ、こんな美しい世界もあるのかと見入ってしまうことがあるようです。

また、それぞれの登場人物の個性的で特徴的な描写も、普段自分が体験できないようなドラマを繰り広げているので、作品にのめり込んでしまうほど面白いという感想もありました。

 

人生観が面白い

蒔野は38歳、洋子は40歳ですが、「マチネの終わりに」には、恋愛模様だけではなく、40年ほど生きてきた人間の人生観が上手に表現されています。

そのため、同年代の方には、共感できるところがたくさんあるかもしれません。

登場人物の課題と試練などと同じく、自分の人生を振り返ることもできて、面白いと感じるようです。

 

逆に、「マチネの終わりに」を面白くないと感じる理由にはどんなものがあるのでしょうか? 

 

「マチネの終わりに」は面白くないと言われる理由

「マチネの終わりに」が大絶賛される中で、それほど面白くなかったという声も上がっています。

中には、「謎の高評価」だという声も。

「マチネの終わりに」が面白くない理由は、以下のようなものがありました。

  • 音楽の世界がよく分からないから面白くない
  • 自分を守ることの必死さが面白くない
  • メロドラマ感が古くて面白くない
  • 難解な話が面白くない
  • 純粋さが見られずに面白くない

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

 

音楽の世界がよく分からないから面白くない

「マチネの終わりに」という作品は、主演の福山雅治さん演じる蒔野聡史が、世界的なクラシックギタリストという設定です。

その為、物語は、蒔野と洋子(石田ゆり子)という2人の恋愛のお話だけではなく、音楽やアーティストといったお話も出てきます。

また、音楽の世界というのは、知らない人にとっては少し独特な世界観があります。

そのため、音楽の世界に生きる人々の繊細さや独特な感覚がいまいちつかめないと、面白くないと感じることがあるかもしれません。

 

自分を守ることの必死さが面白くない

「マチネの終わりに」に登場する人々は、皆それぞれ心の傷や、悩み、望みを抱えています。

作品の中では、彼らが弱い自分を守る姿も描かれています。

殻を破ってどんどん前進していく姿というよりは、自分と周りの人間を思いやりながら、傷つかないように生きる姿の方がよく登場するので、そこに物足りなさを感じて面白くないという評価もでているようです。

 

メロドラマ感が古くて面白くない

「マチネの終わりに」に登場する人物が描くドラマは、時にドロドロとした重たい気持ちになるようなものもあります。

そんなドラマティックな物語が、ありきたりで面白くないと感じる方もいるようです。

恋愛がうまく行かずに切ない感じが、「なんでいつもそうなっちゃうのよ」とイライラする感じが、どこかの作品と同じような感じがあって、面白くないと感じることがあるようです。

 

難解な話が面白くない

「マチネの終わりに」には、戦争の話や、世界情勢の話、また宗教の話も登場するので、その辺りの情景を理解することができずに、面白くないと感じてしまう方もいるようです。

蒔野と洋子も、世界的ギタリストとジャーナリストなので、上流階級的な要素があり、フランス文学を読むような難しさがあると感じることがあるのかもしれません。

 

純粋さが見られずに面白くない

蒔野と洋子の恋愛に、真剣味が足りず、また、純粋さがなくて面白くなかったという意見も出ています。

愛すべき人がいるのに、他に目が行ってしまうあたりが理解できなかったり、愛しているのに妥協してしまうところなどが、物足りないと感じた方もいるようです。

好きならもっと全力で頑張って欲しかったと感じる方は、恋に真剣味が足りず、その結果の成り行きに純粋さがないと感じたようです。

 

まとめ

「マチネの終わりに」の感想としては、高評価する意見が多かったものの、面白く感じた意見もあるのでした。

昼ドラのような、ドラマティックな物語が好きな方や、異なる世界観を持つ登場人物の描写にハマる方は面白いと感じ、少し後ろ向きで控えめな行動力を理解できない方にとっては、面白くない作品となったようでした。

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