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アニメ【バビロン】の意味を解説!曲世愛の目的やストーリー内容を考察!

アニメ「バビロン」は、時に気持ち悪く、時に衝撃的で、話の全体像を見ることがとても難しいアニメです。

ここでは、タイトル「バビロン」の意味や、ストーリー内容の意味についてと、曲世愛の目的について考察解説していきたいと思います。

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アニメ【バビロン】のタイトルの意味を解説!

タイトルの「バビロン」という言葉の意味は、アニメ第11話で解説されていました。

ヨハネの黙示録に記された、七つの頭の獣。

この黙示録の獣は7人の王を表し、その背には1人の女が。

女は聖なる者たちの血に酔いしれ、最後には神によって焼かれ、裁かれる。

その女の名は、大淫婦バビロン。

アニメ「バビロン」第11話より

 

つまり、アニメ「バビロン」に登場する曲世愛は、この大淫婦に見立てられたキャラクターだということですね。

 

大淫婦バビロンとは

大淫婦バビロンとは、黙示録によれば、悪魔の住むところ=汚れた霊の巣窟のことであるようです。

大淫婦バビロンは、きらびやかな容姿をしており、殉教者を殺すことで、最後は神に裁かれるのだそうです。

 

また、バビロンは、7つの獣の頭の上に座ると表されていますが、7つの獣とは7人の王のことで、過去説によれば、ローマ帝国の7人の皇帝とされています。

ローマ帝国といえば、ヨーロッパを宗教を持って征服しようとした国です。

宗教とは、もともと人の心のあり方の為の教えでしたが、ローマ帝国が権力を振りかざすようになってからは、キリスト宗教は隣国モノポリーの術として利用されるようになりました。

 

このように、宗教を利用して権力を強大にすることを目標としたローマ帝国の皇帝たちでしたが、この7人の皇帝たちは、バビロンという1人の女に操られていた(導かれていた)と解釈できます。

アニメ「バビロン」という言葉は、「悪」である曲世愛の比喩的呼び名ととらえていいでしょう。

 

アニメ【バビロン】のストーリー内容を考察解説!曲世愛の目的は何なのか

「バビロン」というアニメのストーリー内容の意味を理解する上で考慮するべきことは、2つあります。

それは、

  1. 曲世愛=バビロン
  2. 善と悪

という2点です。

この2点を理解することで、ストーリー内容が大分はっきりするので、この2点について詳しくお話します。

 

1,曲世愛=バビロンの目的

まず、アニメのタイトルからも分かるように、この物語のメインとなるのは、曲世愛というキャラクターです。

曲世愛は、声や言葉を操ることで、喋るだけで人を自殺へ追い込むことができます。

 

まず、曲世愛は、学生の頃に日本で「人とうまく喋れることができるようになりたい」と、叔父のカウンセリングを受けていました。

社会人になってからは、曲世愛の思惑通り、「上手く喋れることができるように」なり、耳元で囁いただけで人が自殺していきます。

齋開花という政治家を利用して、日本の新域という地域で自殺法を導入することに成功した曲世愛は、国を渡り歩き始め、世界が自殺法を導入するように動き始めたようです。

 

曲世が海外進出したことによって、自殺法を導入した都市を持つのは、第11話までで6カ国。

日本、カナダ、フランス、アメリカ、ドイツ、イタリアの都市が自殺法を導入しています。

ちなみに、この6カ国は、現世界では「G6」と呼ばれ、6つの主要国の首脳です。

 

この調子で考えると、自殺法を導入する国があと1つ増えると、曲世愛は世界の主要国家7つへ、自殺法導入を導いたことになります。

現実的な視点で考えれば、「G7」とは、G6の6カ国にイギリスを加えた7カ国。

今後、アニメ「バビロン」で、イギリスの都市が自殺法を導入することになるのであれば、曲世愛は、世界の主要首脳国家を手の内に収めたことになるでしょう。

 

ここで出てきた7という数字は、ヨハネの黙示録に登場した大淫婦バビロンが制した皇帝の数ですね。

曲世愛は、世界の主要国7つを、いうなれば支配下に置こうとしているのだと思います。

そして、世界の主要国が自殺法を導入するようになれば、その他の小さな国もどんどんつられていく様になる可能性が高いので、曲世愛は、実質的に世界を制することになると言えます。

 

ただし、曲世愛が世界を実質的に死で征服するということは、普通の観点では良いことと言えません。

ここで、アニメ「バビロン」のもう1つのストーリー要素「善と悪」が絡んでくるのです。

 

2,善と悪

アニメ「バビロン」のストーリー内容の意味は、曲世愛というバビロンをイメージしたキャラクターが、世界に自殺を推進するという1つの要がありました。

もう1つの要は、「善と悪」、つまり、「善か悪か」という点です。

 

アニメ「バビロン」の主人公は、正崎という警察官ですが、彼のフルネームは「正崎善」。

まさに、「善」をイメージした人間であることが分かります。

一方で、「悪」の方はというと、名前には入っていないものの、やはり、曲世愛が悪のキャラクターに当てはまるでしょう。

 

曲世愛の名前に「悪」という文字が入っていない理由は、悪とはこの世に存在しないものであり、悪が存在しているのならば、それは善が存在する場合のみであるという観点からだと思います。

つまり、光と影の関係ですね。

影は、光が存在しなければ存在することはないという。

 

悪とは、それ自体が実在している訳ではないものの、言葉に表すとすれば、愛が歪んでいる状態であると言えます。

なので、「曲がった世界観の愛」という意味で、曲世愛の名は付けられたのではないかと思います。

 

アニメ「バビロン」の物語の中で、正崎は、曲世を悪とみなし、制裁を加えようとしています。

また、曲世は、正崎の部下である瀬黒陽麻を殺した時など、自分が悪いことをしているという意識があり、その後もちょくちょく正崎に、「善か悪か、考えて?」と核心に迫っています。

どうやら、曲世愛は、一般的な常識で言う「善と悪」の判断基準がないようなのです。

 

そして、曲世愛は、自分は勇者になりたいとも発言していました。

なので、世界に自殺法を広げていくこと、つまり、世界中の人を自殺へ促すことに、意味と誇りを持っているようです。

 

ここでアニメを見ていて考えさせられることは、「自殺は良いことか、悪いことか」という疑問です。

アメリカ大統領のアレックスも、自殺の善悪についてずっと考えています。

実際は、自殺を善悪で判断するべきではないと思うのですが、このアニメでは、自殺は悪いことなのか、それとも良いことなのかということについて考えさせえたいようです。

 

確かに、一般論を言えば、自殺とは悪いこと。

命ある限り、生きるべきというのが、私たちの今までの見解だと思います。

しかし、私たち人間が、今まで「死」を極端に恐れてきたということも事実です。

 

私たちは、死を恐れるあまり、様々な技術を発展させてきました。

これについては、何も悪くはないのですが、死を恐れ、死を否定しすぎるのもどうなのかなと、個人的には思います。

なので、アニメ「バビロン」は、自ら死を選ぶことは決してオススメしないけれど、死を極端に恐れすぎて否定するというのも、新しい現代の感覚にはマッチしていないのではないか?という視点を見せてくれるアニメなのではないかと、私は思います。

 

つまり、死を善悪で判断せず、死が来るならば、ありのままに受け入れるという選択肢もあるのではないかと言う視点を見せたアニメなのではないかと、私は考えます。

それでも、道徳に沿えば、自殺は悪いことと言えると思うので、正崎がどのようにして悪である曲世を追い詰めるのかが興味深いアニメなのでした。

 

まとめ

バビロンのタイトルの意味は、7人の男を丸め込んで支配した大淫婦の名前から、男を良くない方へ支配する女:曲世愛という意味。

ストーリー内容の意味は、曲世愛が世界を自殺へ追い込んでいき、それを食い止める正崎の物語。

そして、このアニメのテーマは、死を善悪で判断することの愚かさ、それでも、自殺をするべきではないと正義が勝つことが大切だ、ということなのではないかと思いました。

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