アニメの考察・感想・ネタバレ

【東京BABYLON】星史郎と昴流の関係は?好きなのかについても考察!

1990年代、人気を博したレジェンド作品「東京BABYLON」

2021年にアニメ化が決定して大きな話題となっています。

話題になり気になったのが、主人公昴流と星史郎の関係です。

好きなの?特別なの?どうなの?

今回の記事では、CLAMP大先生の初期レジェンド作品のひとつ「東京BABYLON」について考察しました。

【東京BABYLON】星史郎とは

二人の関係を語る初めとして、まずは星史郎について解説します。

本名:桜塚星史郎

普段は動物病院で勤務する獣医師で、メガネがステキな優しい青年・お兄さんといった印象をうけます。

しかし本性は、いたって冷酷です。

彼の正体は、昴流の実家:皇家とならぶ陰陽師の一族で、暗殺集団である「桜塚護」の現当主です。

ちなみに、この「桜塚護」は暗殺集団とされていますが、実際の構成員は星史郎ただ一人。

それもそのはず、代々「桜塚護」は一子相伝。

代替わりの際は、先代とその関係者全員が継承者によって亡きものとされてしまいます。

実際、星史郎が「桜塚護」を継承するときも同様に、先代だった星史郎の母を殺害しています。

なんだか残酷にも見えますが、それが「桜塚護」の掟だそうで、星史郎もまた幼いころからその掟を刷り込まれ、暗殺者として教育された人物です。

そのうえ星史郎はもともと生きているモノと物質の区別がつきません。

つまり、誰かを殺すことも、手持ちのおもちゃを壊すことも、星史郎にとっては「同じこと」なのです。

人を殺すことに何の感情もわかないクレイジーさは、一流の暗殺者たるにふさわしい素質なのですね。

【東京BABYLON】昴流とは

続いては昴流について解説します。

本名:皇昴流

「東京BABYLON」の主人公にして、陰陽師の名門「皇家」の長男。

CLAMP学園高等部に所属する現役高校生でありながら、皇家13代目当主として東京のあらゆる場所でおこる怪奇現象を解決するために日々奔走しています。

仕事が忙しすぎて、留年が危ぶまれています。

陰陽師にしては優しすぎる性格で、他者と自分との境界線が分からなくなり危うくなることもしばしば。

他人の痛みが自分の痛みに感じてしまう、良くも悪くも繊細な面を持っています。

昴流のチャームポイントは、両手にはめている手袋

ただオシャレではめているわけでも、キャラ立ちさせるためのものでもありません。

それは、昴流を護るための「お守り」であり、ある人との「証」でもあるのです。

【東京BABYLON】星史郎と昴流は再会する

昴流が高校生の時にであった星史郎とは、数年前にある場所で出会っていたのです。

なので、この出会いは「再会」となります。

本当の出会いは昴流が9歳のころ。

桜の木の下で当時高校生ぐらいだった星史郎と運命の出会いをしています。

ちょうどこのとき、昴流は先代である祖母につれられていたところを迷子中に、桜塚護の暗殺仕事をしていた星史郎を目撃してしまったのです。

桜塚護はその仕事を見られたら問答無用で「消す(殺害)」するのですが、星史郎は昴流を殺しませんでした。

無垢すぎる昴流に興味を惹かれたそうです。

その代わりに「賭け」をしたのです。

後に再会して1年間一緒に過ごしてみて、星史郎が昴流を「好き」に「特別」なったなら昴流を殺さない。

でももし、「好き」にも「特別」にもならなかったら…その時は手にかけるということです。

そうして星史郎は昴流との出会いの記憶を消して、昴流の両手の甲に桜塚護の獲物という「証」を刻んだのです。

この「証」は、星史郎が昴流との再会がわかるようにとつけ、「証」を見た先代の祖母は昴流が「桜塚護」に見つからないようにと手袋で封印していたのでした。

「証」でマーキングされてから7年後、昴流(16歳)と星史郎(25際)は再会を果たすのです。

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【東京BABYLON】星史郎と昴流はどんな関係なのか

陰陽師の双璧を担う「皇」と「桜塚護」のそれぞれ当主にして、時には仕事のサポートをしてしまうぐらいの、一見仲良しなこの二人。

しかし実は昴流は星史郎の「獲物」だったのです。

タイムリミットは1年、その間に星史郎は昴流を好きになれるのか。

この実証実験のために、星史郎と昴流は急接近します。

口では昴流を「好き」とのたまう星史郎に対して昴流はいまいちピンと来ていない。

この二人の関係を一言で言い表すには、複雑すぎて適切な言葉が見つかりませんが、なるべく短く簡潔にまとめるとするならば

「同志」になりたい「敵同士」というところでしょうか。

【東京BABYLON】星史郎は昴流が好きだったのか

ネタバレ結論から言いますと、星史郎が昴流を好きだったかどうかの詳細は描かれていません。

なので長らくファンの間では様々な考察が繰り広げられてきました。

ここからのお話も、いちファン個人の考察となりますので、あしからずご了承ください。

私が思うに、「星史郎は昴流を好きでした」に1票です。

再会当初から星史郎は、昴流を「特別」に思おうとするために、あらゆる方法を使って昴流にアピールします。

振り返るとそれはまるで、自分自身に「昴流を好き」と暗示をかけているような行動でした。

しかし、原作7巻では、「特別」と思えなかった星史郎は昴流を殺そうとしてきます。

1年間がんばって好きなように、特別な人に接するように昴流へ接してきた星史郎は、結局昴流を「特別好き」と思えなかったと感じるのです。

しかし、ここで星史郎は大きな勘違いをしていると私は考えます。

そもそも人格破綻者な星史郎が、世間一般のプロパガンダにまみれた行動や発言どおりになるはずはないのです。

普通の男性が好きな相手にささやくように「愛してる」と言ったところで、普通じゃない星史郎の心に響くはずもなく、自身をマインドコントロールできるはずもありません。

そしてそもそも、初対面で暗殺現場を見られたのにもかかわらず、殺さず生かしておいた時点で、星史郎は昴流を好きになっていたのだとも考えられます。

冷酷無慈悲で、人=モノと考えるぐらいのクレイジー野郎が、いくら無垢な少年だからと昴流を見逃すのは論理的に考えて矛盾します。

無垢すぎる昴流に惹かれた、そうです。

その時点で星史郎の中ではすでに「特別」「好き」だったのでしょう。

それを証拠に、手の甲に「証」をつけていますが、これは「俺のモノ」マーキングでしょうね。

すでに特別なので、そこからどう頑張っても特別になれるわけがありません。

だって、もうなってますもの。

そして星史郎は、実はそのことに気づいてしまったがために、「昴流を殺さない」=「自分が昴流に殺される」ということを望んだように思います。

心優しく自分を慕ってる昴流が、自分を殺しやすくするために、姉の北都まで手にかけて。

まとめ

星史郎と昴流は陰陽師の名門当主です。

人格破綻者の星史郎は、昴流を「特別」「好き」な存在であることにどこかで気づいているようです。

しかし、同時に「そんな好きな存在に自分を殺してもらいたい」と思っていたというのが私の考察でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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