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チェルノブイリ【ドラマ】のネタバレ結末と感想!あらすじやモデルとなった事故についても

海外ドラマ「チェルノブイリ」は、2019年の最高の評価を得たテレビシリーズですが、今回日本の地上波「スターチャンネル」での放送が決まりました。

ドラマ内容としては、現実に起きたチェルノブイリ原発事故をほぼ忠実に再現したドキュメンタリードラマですが、今回は、全1~5話までのあらすじを結末までまとめてみました。

さらに、ドラマの元ネタとなった原発事故についてや感想もまとめています。

「チェルノブイリ」ドラマのモデルとなった原発事故

チェルノブイリ事故とは、1986年にロシア(旧ソビエト連邦)のチェルノブイリで起きた、原子力発電所事故のことです。

国際原子力事象評価尺度という事件の深刻さを測るINESは、深刻さを表明する最悪なレベル7を示しました。

チェルノブイリ原発事故は、過去に起きた原子力発電所事故で最大、最悪の事故ですが、日本で起きた福島原発事故も、チェルノブイリ原発事故と同じレベル7です。

 

チェルノブイリ原発事故の原因は、原子炉運用ルールの不徹底にあるとされ、危険を伴う原子力を、どれほどの危険物であるかという認識度が低かったことにあるとされています。

 

当時チェルノブイリ原子力発電所には、4つの原子炉が使われており、そのうちの1つがメルトダウン(炉心溶融)をして爆発し、放射性物質がロシアを汚染しました。

原発事故後は、居住はもちろんのこと、農業や畜産業なども全面的に禁止され、かなりの被害を受けた地域がありました。

 

当時ロシアは原発事故が起こったことを世界に隠していましたが、スウェーデンの原子力発電所に勤務するスタッフの靴から、高い数値の放射線物質が検出されたことがきっかけで、問い詰められたロシアは事故を認める形となりました。

チェルノブイリ原発事故の影響は、隣国に留まらず、日本にも雨によって放射性物質がもたらされました。

放射性物質の漏出は、おおよそ10日後には解決されたと発表したソ連政府でしたが、事件による死者数は、数十万人にも及ぶとされており、原因を突き止めることが困難ながん患者などを含めれば、それ以上の死者になるだろうと言われています。

海外テレビドラマのチェルノブイリの脚本を担当したクレイグ・メイジンは、当時の事故についておよそ2年半リサーチしたと言います。

原発事故に関しては実話をほぼ忠実に再現していますが、登場する人物などは架空の人物を設定しているそうです。

「チェルノブイリ」ドラマのネタバレあらすじを結末まで

チェルノブイリという海外ドラマは、実際に起こった原子力発電所での爆発の原因に迫る、ドキュメンタリー海外ドラマです。

第1話:原発事故

ソ連の核仏理学者であるレガソフ教授は、チェルノブイリ原発事故の全貌を把握していますが、原発事故が起こった後、カセットテープに真実を録音し、首をつって自殺します。

 

チェルノブイリの原子力発電所で爆発が起こると、原子力発電所で働いていたスタッフたちは例のない事故に慌てふためき、原子炉の爆発による火災を消防士たちが消火にあたります。

原子力発電所内では、爆発が起こるとすぐに、放射性物質の影響がスタッフの肌や体調に現れ、発電所の外でも、消火活動をしている消防士の体に異変が現れ、事故の原因と結果が読めずに人々は大混乱に陥ります。

 

しかし、原子力発電所の爆発が、どれほど恐ろしいものであるかをほとんど知らない一般の人々は、のんきに爆発した建物を遠くから眺めていたりします。

放射性物質が混ざっている雪が自分たちに降りかかっているとも知らずに。

 

事故の事態の酷さを知る原子力発電所に携わる人間たちは、何が事故の原因で、誰が事故の責任を取るかについて討論します。

さらに、事態が深刻で、死を意味することを知りながら、原子力発電所のスタッフたちは原因追求を押し進めなければいけないのでした。

第2話:原発爆発の被害

第2話は、原発爆発から7時間後の様子が描かれた物語です。

スウェーデンのウラナは、異常な数値の放射線が空中を漂っていることを察知します。

放射線の漏出先がチェルノブイリ原発であると推測したウラナは、チェルノブイリ原発に電話で確認しようとしますが、誰も電話に出ません。

 

その頃、チェルノブイリの病院は、原発による負傷を追った人々で大混乱していました。

看護にあたるナースや医者も、どんどん放射線感染していきます。

 

一方、ソ連のゴルバチョフ大統領は、会議でソビエト連邦共産党中央委員会書記長ゴルバチョフに、「原発事故が深刻なものではなく、全てコントロール下にある」と発言しますが、レガソフ教授は、提出された事故の資料は、100年~5万年の間、放射線物質が自分たちの吸う空気や、飲み水、農作物に悪影響を及ぼすという真実を示していることを伝えます。

レガソフ教授の事実言及をなんとか打ち砕こうとするボリス・シチェルビナですが、ソビエト連邦共産党中央委員会書記長に、「それほど大した事故ではないと言い切れるのであれば、自分で現地へ趣いて調査をしてこい」と言われ、ボリス・シチェルビナ政治家とレガソフ教授は現地へヘリコプターで向かうことになります。

放射能が爆発している現地を目で見ても、事故の深刻さを理解できないボリス・シチェルビナ政治家なのでした。

 

レガソフ教授とボリス・シチェルビナ政治家が現地調査に足を運ぶと、原子力発電所のスタッフたちは、原子炉の爆発を隠蔽しようと嘘の報告を伝えます。

しかし、その後の追求捜査で、放射線数が当初報告されていた3レントゲン(レントゲンとは、放射線を数える単位)を遥かに上回る15,000レントゲンであることが分かると、原子炉が崩壊していることが証明されたことになります。

レガソフ教授は、地球上で過去に経験したことのない大事件を今経験していると言い、放射線の漏出を解決するには、莫大な量のホウ素と砂をかけるしか解決案が思いつかないと言います。

 

原発事故の被害を最小に抑え、世界には公にしたくなかったソ連ですが、世界はソ連よりも事の深刻さを理解しており、アメリカはソ連の航空写真で事実を確認し、メディアはソ連の原発事故を国民に伝え、ソ連も遅れを取る形で国民に避難勧告をするのでした。

 

最善を尽くしていたレガソフ教授ですが、スウェーデンのウラナは、レガソフ教授の案を実行しては、他の原子炉も爆発する恐れがあることを指摘します。

今できる最善案としては、3人の作業員の命を犠牲にして、原発の建物内に入り、対策を実行することでした。

事情を説明された作業員候補者の中から、勇敢にも立候補した3人が作業員に選ばれます。

第3話:真実に近づく

勇敢な3人の作業員たちは、他の原子炉の爆発を防ぐという計画を達成することができました。

しかし、まだ問題は山積みで、ソ連の飲み水となる地下水がもうすぐ汚染されます。

事故の解決にあたっているレガソフ教授とボリス・シチェルビナ政治家にも、すでに癌が発症する可能性が高まっているのでした。

 

原子力発電に詳しいレガソフ教授とウラナは、「なぜ原発爆発が起こったのか?」を追求し続けていました。

しかし、原因がいまだに分からずにいます。

レガソフ教授は、ウラナに、病院にいる「勇敢な作業員3人」が生きているうちに、事故当時何がいったい起こったのか、できるだけ詳しく聞き出すように伝えます。

 

地下水が汚染されるのを防ぐ為に、鉱山業に取り組んでいるチームが呼び出されます。

メルトダウンが起こっている建物の底を強化する為に、鉱山技術で地を掘り、そこに近づこうとする作戦です。

 

さらに、ウラナは、まだかろうじて生きている元作業員に、原発事故が起こった当時のことを詳しく聞いていましたが、驚くべき事実が判明しました。

原子炉のパワーレベルが200から400メガワッツに突然上がった時、緊急ボタン「AZ-5」を押したところ、爆発が起こったというのです。

真実を知ったウラナはKGB(ソ連国家保安委員会)に逮捕されてしまいました。

 

また、レガソフ教授は、これ以上のさらなる被害は防げたものの、事態回収に75万人の作業員が必要で、被害を受けた多大な動物や森林を焼き払う作業が残っていると言います。

第4話:原発事故の事態収集作業

政府は非難勧告を国民に出しますが、非難に参加する人もいれば、生まれ育ったその地に残ると言う人もいます。

そして、レガソフ教授たちはどう事故現場を収集するか頭を悩ませますが、人が原発所に近づけば死んでしまうので、敵対していたドイツからロボットを借りることになります。

しかし、ロボットは放射性物質に汚染され、使い物になりませんでした。

 

また、動員された75万人の作業員は、軍人だけでは足りず、一般人も含まれています。

彼らは汚染された動物を殺したり、汚染地域の住人に非難を指示したり、森林を伐採したりという作業をしています。

 

原発原因を追究し続けるウラナは、重要記録の中に、1976年に記された緊急時の作業指令書が不自然に編集されていることに気がつきます。

著者の名前は変更され、緊急ボタンに関する2ページがなくなっているのでした。

原発事故の原因を作り出していたものは、KGBの不祥事であり、KGBが証拠隠滅を図っているのでした。

 

一方、レガソフ教授たちは、最終結論に辿り着きます。

それは、事故現場の収集に当たるのは、人間でしかないことです。

「90秒」という短い作業時間の中で素早く作業をこなさなければいけないという無謀とも言える作業を押し進めます。

第5話:結末と真実

原発に関わる人々は、原発事故の原因をだんだんと知りつつあります。

レガソフ教授を含め、「真実を世界に伝えなくては」と危機感を感じ始めています。

しかし、国のリーダー的存在の人々は、真実を隠そうとしたり、自分たちの顔に泥が塗られない為に立ち振る舞うこと、原発事故原因の隠蔽で頭がいっぱいです。

 

真実を世間(法廷)で明かせば、自分は殺される。けれど、人として真実を明かさなければいけない。という2つのジレンマを体験しているレガソフ教授は、最終的に、真実を世間に明かすことにします。

事故原因の1つは、当時施行されていた「安全テスト」が10時間延期されていたことでした。

10時間の遅延が原因で、安全テストについて知識も経験もない、4か月前に入社した25歳の夜勤スタッフが、安全テストに携わることになったのです。

 

事故が起こる前、原子力発電所のベテラン夜勤スタッフ、ディアトロフは、異常が発生した後に、安全を最優先するべきだという同僚の意見を押し切って、安全テストを完了させる為に、パワーを上げることを指示していました。

この、無理にテストを完了させようとした行為も、爆発の原因となりましたが、それ以上に、設備に不備があったことが原因でした。

実は、レガソフ教授は、原子力発電所の緊急ボタンに設備不良があることを知っていましたが、KGBなどの官僚と共に、世間に嘘をついていたのでした。

「チェルノブイリ」ドラマの感想

海外ドラマ「チェルノブイリ」は、実際の原発事故をそのまま再現したドラマですが、謎追求のスリリングな作品に仕上がっています。

このドラマが本当に起こったと思うと、恐ろしくもあり、人間の浅はかさに残念な思いになります。

さらに、原発事故の犠牲になった人々の心情も描かれているので、原発事故がどれほど痛烈な事故であったかが分かります。

 

また、官僚たちの「自分を守る姿勢」の滑稽さがリアルに描かれていました。

私たちが普段よく知ることができない「政府の内部の実態」を垣間見ることができる作品だと思いました。